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【海外インターンシップ/ウェルカムトラスト・オックスフォード大学】報告

 Post-event Reports
2017.9.4  

2017年8月28日(月)から10月5日(木)まで、ウェルカムトラスト(イギリス・ロンドン)とオックスフォード大学(イギリス・オックスフォード)にて、5期生の濱川菜桜さんが、海外インターンシップを行っております。

以下、濱川菜桜さんからの報告です。
2017年9月3日/No.1

5期生の濱川です。ウェルカムトラストでのインターン1週目の報告をさせていただきます。

今回Open ResearchとPolicy Making という2つの部署で受け入れてもらい、それぞれの部署で頼まれたタスクをこなしています。同時に、他の部署の人たちとも複数のミーティングを組んでもらい、全体的な理解を深めるよう努めています。

Open Researchではヒト試料を用いた医科学研究ガイドラインの改正を行うプロジェクトに関わらせてもらうことになりました。そこで、まずはヨーロッパ・北米の他の組織のガイドラインを調査し、特徴をまとめた報告書の作成を頼まれました。具体的にはMRC, NIH, OECDなどが公表している提言やガイドラインを探し、チャートにまとめる作業を行いました。

一方、Policy Makingではゲノム編集技術のヒトへの応用に関して2月のNational Academy of Sciendce の提言を受け、各国で対応が求められており、その現状を把握するため行政機関やアカデミア組織の資料を探し、報告書を作成しました。

職場の方々は全員親切で、また様々なバックグランドをもった方が多く、大変貴重な経験をさせてもらっています。また、この1週間は天気にも恵まれ、とても快適に暮らしています。滞在先も落ち着いてるエリアで特に問題ありません。

来週からはオックスフォードに移動する予定です。引き続き報告を行いますのでよろしくお願いいたします。

濱川菜桜

2017年9月11日/No.2

濱川です。インターンシップ2週目の報告をいたします。

9/4までウェルカムトラストでインターンシップを行い、ヒト試料を用いた研究のデータシェアリングと、ゲノム編集に関するガイドラインおよび提言の調査を行いました。

様々な組織のガイドラインを比較することで、新しい科学技術や生命科学研究および臨床応用に関するそれぞれのポジションを整理することができました。イギリスは比較的応用研究に前向きな国で、実際にインターンをしながらプロジェクトの意思決定で重視される人々の考え方や、一般的な生命倫理観がそれに反映されていることを実感しました。また、ウェルカムトラストは自己資金で活動を行っているため、政府機関やアカデミア、他の慈善団体とも異なるユニークなポジションで仕事をしていることも実務的に理解することができました。

1週間という短い期間でしたが、上記の2種類の調査を行っただけではなく、5つの部署(Open Research, Policy, Humanities and Social Science, Public Engagement, Sciecne)の関係者10人と30分~1時間程度話をする機会をいただき、ウェルカムトラストが行っている他のプロジェクトやマネジメントについて情報収集を行いました。特にBrexitにともなう外国人研究者の保護と国際研究プロジェクトの持続に関し、現在の状況を知ることができたのは非常に興味深かったです。

濱川菜桜


ウェルカムトラスト                  ゲノム編集に関する報告書作成でお世話になったSam Alvisさんと

2017年9月18日/No.3

IPBS5期生の濱川です。海外インターンシップ3週目の報告をさせていただきます。

9/5よりオックスフォード大学のCenter for Health, Law, and Emerging Technology (HeLEX)という機関で研究を開始いたしました。

今回の滞在中は主に"Scoping Review"を手法とするプロジェクトを任されています。Scoping Reviewとは、社会科学や医学分野で知られるSystematic Reviewよりさらに広い範囲の情報を網羅的に調査する方法で、簡単に説明すると、複数のオンラインデータベースや図書館等に貯蔵される文献、さらにインターネットの検索エンジンを用いて調査対象となる文献を数百~万単位で収集し分析するというものです。今回は"Participant-centered initiative"と呼ばれる研究参加者が主体性を発揮するデジタルツールを使った医学研究を対象に調査を行っています。私はすでにデータベースの検索を終了し、現在、約3000件の文献から分析対象となる文献を選別するスクリーニング作業と、さらに並行してその他のソースの文献探索を行っています。

オックスフォード大学にはBodleian libraryと呼ばれるメインの図書館と、それぞれのカレッジが保有する図書館に加えて、研究施設等にも複数の図書館があり、すべて合計すると100個の図書館があります。オンラインデータベースの種類や登録されているジャーナルによっては日本からアクセスできない文献もありますが、こちらでアクセス権を得ることができたので、幸いながら順調に調査を進めることができています。Bodleian libraryの本館や大学内にある39のカレッジは、一般に部分公開されているため、日頃から多くの観光客が訪れる場所でもあり、日本では味わえない独特の活気を楽しんでいます。所属しているHeLEXは新しい研究施設ですが、せっかくの機会なのでオックスフォード大学の900年に及ぶ歴史と伝統について滞在中に少しずつ吸収していければと思います。

最後に、ご存知かと思いますが先日ロンドンでテロ事件があり、危機管理には気を抜けない状況であることを痛感いたしました。万が一のことがありましたらすぐご連絡いたします。

濱川菜桜